GOAL OF THE DEAD

　5/9(金)にヒューマントラストシネマ渋谷で｢GOAL OF THE DEAD｣を観て来ました。



あらすじ
　サッカー選手ジャノ・ベルボーのもとへ、正体不明の薬品と注射器が送られてくる。深い因縁のあるライバル選手サム・ロリ（アルバン・ルノワール）が所属するチームとの試合に勝つため、彼は薬品を投与。やがてジャノの肉体は劇的な変化を遂げ、サムへの対抗心をむき出しにしたゾンビストライカーとなる。一方、スタジアムで試合中だったサムはレッドカードを突き付けられて退場。ピッチを後にする彼と入れ替わるようにゾンビとなったジャノが乱入し、白い液体を観客に吐きかけてはゾンビ化させていく。(Yahoo!映画より)

　消費税が上がったことにより毎月1日でも￥1000では観れなくなったここ最近､それぞれの映画館で割引サービスを行っていますが､その中でヒューマントラストシネマでは会員限定ですが､火･金は￥1000で観れる！
　よくわからない宣伝を入れましたがヒューマントラストシネマ渋谷で｢GOAL OF THE DEAD｣を観て来ました。

　劇場では観光地みたいなものが展示されてたりもしました。
 

ネタバレ感想あり
　本編ですが何故か､｢前半戦/死霊のキックオフ大乱闘編｣､｢後半戦/地獄の感染ドリブル編｣とサブタイトルが出てきたんです。調べてみたらこの作品は元々前後編で尚且つそれぞれ別の監督が製作したという不思議なつくり！その結果前半と後半では印象が全く違う！


　主人公は右から2番目のパリのストライカーでベテランのロリ！
　今回舞台となる田舎出身でまたそのチームに過去所属しており､17年前にフランスの一部昇格をかけた試合でパリと戦った際に負けたうえでそのパリに移籍し､恨まれているという状態でした。

　前半戦ではロリがパリのチームの一員として町に戻って来たので､過去チームメイトだった友人ジャノの父親がロリに復讐したいがために買ったドーピング剤が今回の発端ですが､配達人が誤ったものを渡したような描写があったのでなんか曰くつきのものなのかと思っていたら父親が中身を確認していたので､あの国ではドーピング剤がそんな危険なものなのかと思ってしまいます。この作品で出てくるゾンビは白いゲロで感染しますが､若干知能が残っているタイプでした。

　前半戦ではチームメイトのエース イドリスにバカにされ､町の観客には嫌われ､試合では審判にさえ恨まれるという､スポーツバカのおっさんに対する仕打ちしては酷いなぁ思いました。
　町のフーリガン“コヨーテ団？”とか､キャスターのソレーヌの会話やチームメイトの3兄弟の扱い等コメディ要素もありましたが､全体的に暗く､山が無いように感じたので退屈でした。

　しかし｢後半戦/地獄の感染ドリブル編｣が始まると内容が一変､前半でも思ってましたが､サッカー場はほとんど関係なくなり､ロリもまぁまぁひどい奴だと判明していくさまは愉快でした。特にゴシックだと思っていた町を出る前に町の女性全員と関係を持ったというのも真実っぽいと実は娘だったクロエとのやり取りから感じられました。また基本的に女性の名前を憶えないし､相手の話は聞かない､一人でとっとと逃げるとお前結構最悪だなと！
　他にも拝金主義のオーナー マルコは素晴らしい蹴り技を決めたり､根性論の監督と残念なボクシングをしたり､フーリガン一味と娘等大変愉快でした。そして逆に性格悪いと思っていたイドリスは監督を気にかけたり､ファンのゾンビに追いかけられ､歌って踊る姿は最高でした。またゾンビになったマルコの首をゴールした時の喜びようもすごかった。
　最終的には町の保安官だったロリの父親が無線で読んでいた軍隊が町を焼き払って終わり､ジャノはロリの謝罪を聞いてすんなり改心してました。まぁ元々冒頭で復讐を望んでいなかったですし……そしてイドリスに旗を突き刺され再度死亡しました。

　ちなみにEDで曲を何度となく止め､その後が描かれていて､なんとロリがゾンビ化した街の住人を雇ってバーを開店してました。なんとなく｢ショーン･オブ･ザ･デッド｣っぽい終わり方でした。ただいい雰囲気だったソレーヌには捨てられたようでした。
　しかし前半と後半でここまで雰囲気をガラリと変えてくるとは思いませんでした。私はスローモーションのアクションやコメディ色を強くした後半のが好みです。

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• 2014/05/10 Sat.